アークトゥルス 2018 5 13

 アークトゥルスは、うしかい座の1等星で、
春の夜では、代表的な星です。
 夜空でオレンジ色に輝く恒星で、
1等星よりも明るい「-0.05等級」なので、
誰もが目にしたことがあると思います。
特にオレンジ色に輝いているのが印象的です。
 恒星というと、
遥か彼方の距離にあると思うでしょうが、
アークトゥルスは、近所にある恒星と言ってよいでしょう。
地球からは、約36光年の距離にあります。
 さて、超新星爆発が懸念されている、
ベテルギウスは、約640光年の距離です。
 もし、ベテルギウスが超新星爆発を起こすと、
最大で、太陽と同じ明るさになると言われています。
 そうなると、地球では、冬に夜がなくなるかもしれません。
ベテルギウスは、冬の夜空の代表的な星です。
 前置きが長くなりました。
私が最も好きな星がアークトゥルスです。
 昔話をすると、実家は農家でしたので、
農作業の手伝いをして、
日が暮れて、ふと東の空を見ると、
アークトゥルスがオレンジ色に輝いているのを覚えています。
 日本では、「麦星」あるいは「麦刈り星」と言われます。
麦を刈り入れる6月ごろ、
アークトゥルスが宵の空の頭上にくるからです。
 この恒星には、「ハビタブルゾーン」があってほしい、
つまり、生命が生存可能な惑星があってほしいと思いますが、
この星は、赤色巨星に分類され、直径は太陽の24倍とされます。
 これでは難しいかもしれませんが、
当時青年だった私は、この星を見ていると、
農作業の疲れが取れて、
エネルギーをもらっている気がしました。
私にとっては、「生命の星」かもしれません。
 みんな、地球内部の紛争に夢中で、
宇宙の異変には関心がありません。
 本来であれば、地球内部の紛争よりも、
「宇宙災害」から地球を守ることのほうが重要です。
 多くの人は、
「そんな何光年も先のことなんか興味がない」と言うかもしれません。
 しかし、身近なところでは、
最近、太陽の「体調」が悪いのです。
 さすがに、大きすぎるので「治療」するわけにはいきません。
せいぜい、神に祈るしかないでしょう。

ベテルギウス 2011 12 11

書名 ベテルギウスの超新星爆発
著者 野本 陽代  幻冬舎新書

 ベテルギウスという星は、オリオン座の1等星(変光星)で、
日本では、12月は、ちょうど見やすい時期でしょう。
 オリオン座自体が、冬の星座の中で、
最も目立つ星座と言えますので、
誰でも見つけることができるでしょう。
 さて、書評に入ります。
以下は、引用です。
「オリオン座の1等星ベテルギウスに爆発の兆候」
 2011年1月、そんな衝撃的なニュースが流れました。
地球から約640光年と比較的近い距離にあるベテルギウス。
 そのベテルギウスが爆発したら、
満月と同じくらいの明るさになると言われています。
 ベテルギウスは赤色超巨星に分類される赤く大きな星です。
質量は太陽の約20倍、直径は太陽の約1000倍もあります。
(以上、引用)
 「これは、史上最大の天文ショーが見られる。楽しみ」と喜んではいけません。
もし、ベテルギウスが爆発したら、
地球には、膨大な量の放射線が届くでしょう。
最初は、ニュートリノが観測され、その後、ガンマ線がやってくるでしょう。
 ただし、最近のNASAの研究では、
超新星爆発におけるガンマ線の放出には、
恒星の自転軸から2度の範囲の指向性があり、
地球は、その方向から外れていますので、
ガンマ線バーストが地球を直撃する可能性はないでしょう。
 昔、「シリウスBの墜落」という想定を科学雑誌で読んだことがあります。
シリウスという星は、おおいぬ座アルファ星で、
全天で(夜空で)最も明るい星ですが、
実は、シリウスは、シリウスAとシリウスBから構成される連星です。
 シリウスBは、非常に小さな星で、白色矮星ですので、
小さな望遠鏡では見ることができません。
 ただし、小さいといっても、白色矮星ですので、
質量は、非常に大きなものです。
 シリウスBは、太陽と同じくらいの質量があるにもかかわらず、
その大きさは、地球の二倍ほどしかありません。
 そのシリウスBが、シリウスAに落ちたら、どうなるか。
そういうシミュレーションが科学雑誌に掲載されていたことがあります。
 ベテルギウスは、地球から約640光年ありますが、
シリウスは、地球からは、なんと8.6光年です。
これは、隣近所といえる近さでしょう。
 地球に近いシリウスで、このような異変が起こった場合、
地球には、まず膨大な量のニュートリノがやってくるでしょう。
もしかしたら、夜の海がニュートリノの影響で光輝くかもしれません。














































































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